どうも、ひゃくじゅんです。
twitterを見ていたら
こんなツイートを見ました。
【「水中毒」水大量摂取に注意】水を飲み過ぎると疲労感、頭痛、めまい、ケイレンなどが現れ、重症だと亡くなることもある「水中毒」になる恐れ。熱中症予防の水分補給にはあわせてスポーツドリンクや経口補水液摂取を。 https://t.co/SALLZbnaXH
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 2, 2018
「水中毒」と聞くと、すぐに精神科のことが頭によぎりますが
これだけの酷暑だと
熱中症対策で過剰に水分のみを摂取してしまうと
水中毒になる可能性がありますので
適度な塩分補給もしましょうねという話しですね。
もうホントにどれだけ暑い、暑いと言っても、どうにもならない暑さですね〜
30年前と暑さの質が違うのでしょうけど
ホントに昔は「部活中に水飲んじゃいかん!」なんてよくやってたなぁと思います。
その点私が小学生だった頃、少年野球をやっていて、その時の監督は
ひとつまみの塩を家から持って来て、練習中喉が渇いたら
その塩を舐めて、水分を摂るというように指導をしていました。
当時はもちろん何でかなぁと思っていましたが、今となっては理にかなっていたんだなと思います。
さて、「水中毒」の話しから昔話になってしまいましたが、
「水中毒」のことを少し私も復習したいと思います。
中毒とは
中毒(ちゅうどく)とは、「毒に中(あた)る」の意味であり、生体に対して毒性を持つ物質が許容量を超えて体内に取り込まれることにより、生体の正常な機能が阻害されることである。
中毒と聞くと、薬物中毒とかアフコール中毒とかが思い浮かびやすいですが、「水中毒」も中毒にあたります。
水中毒とは
体内に水分が過剰となり、電解質が希釈した状態になることを水中毒という。精神科領域では、抗精神病薬を長期服用した患者に、心因性の多飲による水中毒があらわれることがあり、痙攣発作、心不全、横紋筋融解症などがひきおこされることがある。
出典元:水中毒「医歯薬出版株式会社、精神看護学」
例えば、抗精神病薬の副作用による口渇で多飲になってしまうことがありますね。
副交感神経伝達物質アセチルコリンの働きが阻害される、抗コリン作用によって唾液の分泌が低下して「口渇」が起こると言われていますね。
他には、幻聴や妄想によって多飲になってしまう場合もあるようです。
看護としては、水分摂取の管理や体重の日内変動の観察、身体管理などが行われやすいですが
飲んじゃダメダメと思っていると逆効果になることも…
いかにおいしく水分を摂取してもらうかとか、対人的なかかわりを十分にとることが大切だとも言われています。
過去問
第97回看護師国家試験 AM 問150
一般問題
40歳の男性.統合失調症.身長165cm.単身のアパート生活で訪問看護を受けている.この1か月,体重が次第に増加して72kgから78kgになった.
炭酸飲料を多く摂取していると言う.
訪問時の対応で最も適切なのはどれか.
1.自炊しているかを患者に確認する.
2.緊急に入院治療が必要であることを説明する.
3.起床から就寝までの飲料の摂取内容と量とを確認する.
4.飲料がコントロールできなければ単身生活の継続は困難だと伝える.
解答:3
炭酸飲料を多く摂取していることが,今回の体重増加の原因であると考えられるため,まずは具体的に何をどれくらい飲んでいるのかを患者とともに確認し,どのように対処していけるかを考える.
国試に向けて頑張りましょう!