どうも、ひゃくじゅんです。
久々に看護ネタです。
看護理論選択問題は、国家試験でも出ますね。
ラッキー問題として、間違えないように
確実に正答していきたいものです。
その中で、ときどき出てくるのが
ドロセア・オレムさんですね。
オレムは、アメリカの看護師で、1971年に「オレム看護論」を発表しました。
Contents
オレムによるセルフケアの定義
オレムは、セルフケアを以下のように定義しました。
セルフケアとは、個人が生命、健康、および安寧を維持するために自分自身で開始し、遂行する諸活動の実践である。
自分自身で開始し、遂行する。という「自分自身で」ということがポイントですね。
オレム看護論の中核
・セルフケア理論
・セルフケア不足理論
・看護システム理論
これら、3つのサブ理論から構成されています。
オレムの3つのセルフケア要件
普遍的セルフケア要件(要素)
ライフサイクルのあらゆる段階のすべての人間に共通してみられるセルフケア、年齢、発達段階、環境およびその他の要因によって変化する。8つの項目がある。
発達的セルフケア要件(要素)
人間の発達過程、ライフサイクルのさまざまな段階で生じる状態や出来事、および発達を阻害する出来事に関連して起こるセルフケア(例:妊娠、出産など)
健康逸脱に関するセルフケア要件(要素)
病気や障害、医学的な診断、治療に関連して起こるセルフケア(例:糖尿病の食事管理など)
オレム・アンダーウッド理論
そして、精神看護の領域においては、アンダーウッドによって、オレム看護論を精神障害者に適した看護理論として修正され
オレム・アンダーウッド理論
と発表され、精神看護領域で用いられるようになった。
アンダーウッドは、セルフケアを、
「個人の健康、安寧を維持するための自己決定を前提とした意図的な行動」
と定義し、看護は患者の自己決定能力およびセルフケア行動に働きかけることが目標であるとした。
オレム・アンダーウッド理論では、「自己決定」ということがポイントですね。
オレム看護論に関する過去の国家試験問題
看護理論
第86回 看護師国家試験
正しい組み合わせはどれか。
a.シスター・カリスタ・ロイ ─ 人間関係
b.ヒルデガード・ペプロウ ─ 適応
c.ドロセア・オレム ─ セルフケア
d.ヴァージニア・へンダーソン ─ 基本的ニード
1. a,b
2. a,d
3. b,c
4. c,d
解答・解説
a.× ロイの看護理論は、『適応モデル』の枠組みを中心に、看護の目標である「諸個人と社会の健康の促進」のために、看護の機能は「健康と疾病の状況において、人間の適応を促進すること」であるとしている。
b.× ペプロウは、看護を精神力動としての人間関係の側面から捉え、『看護師と患者の関係を治療的な対人的プロセスである』と明快に打ち出した最初の理論家である。
c.○ 『オレム看護論』のキーワードはセルフケアである。
d.○ へンダーソンは、『人間の基本的欲求』に由来する基本的看護の構成要素を分析した。
正解は、cとd になります。
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